秋の穏やかなひと時を、アロマとグリーンに親しみながらクリームティーをいただく、フレグランスジャーナル社主催のイベント「英国ガーデンサロン ガーデナーの秋と英国の収穫祭」に参加してきました。
講師は、英国のマナーハウスで8年半ガーデナー及び教会建築家アシスタントとして働く中で自然療法を学ばれた藤田円さんです。
場所は、目黒の英国式アフタヌーンティールームスリーティアーズです。
第4回の今回は、カントリーサイドでの秋の風物詩、秋の行事にまつわる植物について、秋の味覚のお話などをスライドを拝見しながら伺いました。
ガーデンは、カラフルな花の咲く季節とはまた違った表情を見せてくれていました。
英国の秋の行事には次のようなものがあるそうです。
Apple Wassail アップル ワセイル
Apple Wassailはリンゴの樹に乾杯という意味で、リンゴの木の神に感謝して次の年の収穫を祈願する宴のことです。
クリスマスから数えて12日目頃、十二夜に当たる1月6日の前夜に行われます。
南部・西部、リンゴで作るシードルの産地で行われます。
リンゴ酒に浸したパンを食べたり、さまざまな風習があります。
Halloween ハロウィーン
ハロウィンの起源は、古代ケルト、ドルイドの正月、サウィン祭と言われています。
この世とあの世のゲートが開く時、10/31~11/1にかけて行われます。
祭司がかがり火を焚いて、その火を持ち帰って暖炉にくべると、いたずらな妖精たちを防ぐことができると言われています。
Gay Fawkes night ガイフォークスナイト
1605年11/5のイングランドのクーデター未遂事件を記念して行われます。
現代では、焚き火と花火の日だそうです。
秋の行事についてのお話は、イギリスの歴史文化に触れることができとても興味深かかったです。
また、イギリスの秋は、収穫と保存食作りの秋でもあるそうです。
キッチンの横のパントリーの棚には、ビン詰めがずらりと並んでいるそうです。
クリームティーでは、プレーンスコーンと、秋を代表する果物リンゴの入ったスコーンが供されました。
乳製品たっぷりの手作りクロテッドクリームと、ベリージャムが添えられています。
紅茶も深い味わいが秋にぴったりでした。
珍しい精油や、手作りのフローラルウォーターなど、香りに包まれての和やかな雰囲気の講座でした。
今回のメッセージカードには、「鳥 遠く 種 運ぶ」とありました。
種は生命の塊であらゆる可能性を秘めた存在だと思います。
自分の中に生まれた種、育んでいる種を、外に出して、何処かに、誰かに、運んでいく、届ける、そうした時期の到来を感じました。
講座の最後に花束を作る時、今までは、どさっといろんな草花や枝を選んでまとめ上げていましたが、今回は、最初に選んだ花が目立つように、あまりごしゃごしゃっとさせないようにしました。
さて、今回で皆勤賞です!
藤田先生から労いの言葉とお守りをいただきました。
ありがとうございました。
春、夏、秋、冬と四季を通しての講座で、藤田円先生の感じられている植物と香りの世界に触れることができ、とても充実した時間を過ごすことができました。
講座を通して、自分の五感、さらに六感までをフル活用することの気持ちよさを改めて実感しました。
実際に自然の中に入っていくことで、よりその感覚が増すのではないかと思いました。
素敵な時間を、ありがとうございました。
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