アロマテラピーのワンテーママガジン『リラックスアロマテラピー』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)189号(2021.9.8号)が発売されました。 189号では特集「香りの世界 香りと文学」のコーナーで、アリソン・アトリー著、松野正子著の『時の旅人』の物語で描かれる香りについて執筆しました。 作中料理の作製とスタイリングと撮影も担当しました。
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・「(前略)おかみさんは、いいにおいのする、あつあつのジンジャーブレッドを切りながらいいました」
ジンジャーブレッドには、クッキータイプやケーキタイプがあります。この場面ではジンジャー(ショウガ)風味のスパイシーなケーキタイプのジンジャーブレッドが描かれています。
・「それは、蜂蜜とバームの味がしました。私はシスリーおばさんがバビントンの奥方のためにハーブで作っていたポセットを思い出しました。あの時のと同じ、甘い香りでした」
ポセットは牛乳酒のことです。熱い牛乳にワインなどを加えて作ります。ハーブを混ぜることもあります。家庭薬のような役割をする飲み物です。液状のものと固めたものがあります。
『時の旅人』は、イギリスの児童文学作家アリソン・アトリーによる時間旅行ファンタジーの先駆的作品として知られています。この物語の舞台ダービシャーでは16世紀にイギリス王室の歴史上重要な出来事が起こっています。主人公の少女は、20世紀からその時代へとタイムリープしながら歴史の真相に触れていきます。いずれの時代にも暮らしに欠かせない香り豊かなハーブや花があり、それらが住まいや料理などにどのように使われていたかがいきいきと描かれています。
189号の精油は芳香浴専用ブレンドオイルの「ハーブガーデン」です。多彩なハーブと柑橘類、薄荷脳などがブレンドされた華やかさとシャープさの感じられるフローラル調の香りです。
『リラックスアロマテラピー』のお求めは、アシェット・コレクションズ・ジャパンのホームページのお問合せページから、また、書店、各種ネット書店でもお求めいただけます。
※『リラックスアロマテラピー』「香りの世界 香りと文学」における執筆履歴<紹介ページ>
上記ページの追加分は以下の通りです。
『リラックスアロマテラピー』177号「香りの世界 香りと文学 リンゴ畑のマーティン・ピピン」
『リラックスアロマテラピー』181号「香りの世界 香りと文学 『ミ・ト・ン』」
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